映画から始めるSDGs

映画から始めるSDGsとは

2015年9⽉の国連サミットにて全会⼀致で採択された 持続可能な開発⽬標SDGs(Sustainable Development Goals)。 「誰⼀⼈取り残さない」社会の実現を⽬指し、経済・社会・環境をめぐる広範な課題に統合的に 取り組むことが今求められています。2018年、⾦沢JCは、市⺠の皆様とともにSDGs達成に向けた取組みを推進すべく、 貧困や⼈権、環境に関わるドキュメンタリー映画の上映会を開催します。 そして、毎回、各分野の専⾨家をお呼びし、ワークショップやトークセッションも併せて⾏います。休⽇の午後のひとときに、未来のために私たちができることをちょっと⼀緒に考えてみませんか。 親⼦、カップル、友⼈同⼠はもちろんお⼀⼈でも、皆様のご参加を⼼よりお待ちしています。

SDGsとは

SDGs(持続可能な開発⽬標)とは、2001年に策定されたミレニアム開発⽬標(MDGs)の後継として、2015年9⽉、国連サミットにおいて、全会⼀致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載されている2016年から2030年までの国際⽬標です。持続可能な世界を実現するための17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の誰⼀⼈として取り残さないことを誓っています。

スケジュール

映画上映とともにワークショップやトークセッションを同時開催!

【第1回】ジェンダー・マリアージュ 〜全⽶を揺るがした同性婚裁判〜 <3/25(SUN) 上映終了>

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同性婚が合法とされていたアメリカ・カリフォルニア州で、2008年11⽉、結婚を男⼥間に限定する州憲法修正案「提案8号」が通過。同性婚が再び禁⽌されることになった。この「提案8号」を⼈権侵害であるとして州を提訴したのが⼆組の同性カップル。クリス&サンディとポール&ジェフ。 アメリカ合衆国最⾼裁判所で婚姻の平等が初めて争われるこの訴訟のもと、かつてブッシュ対ゴアの⼤統領選で敵同⼠だった2⼈の弁護⼠、テッド・オルソンとデヴィッド・ボイスも⼿を取り合う。愛とは、家族とは、⼈権とは......。 彼らのかつてない闘いを5年以上に渡って撮影し続けた感動のドキュメンタリー。
原題:The Case Against 8
製作年:2013年 製作国:アメリカ
配給:ユナイテッドピープル 時間:112分
監督・プロデューサー:ベン・コトナー、ライアン・ホワイト
⾳楽:ブレイク・ニーリー
編集:ケイト・アメンド A.C.E.
⽬標10 各国内及び各国間の不平等を是正する
同時開催イベント トークセッション
講師:松中 権(NPO法⼈グッド・エイジング・エールズ代表)


【第2回】ビューティフル アイランズ 〜気候変動 沈む島の記憶〜 <4/22(SUN)上映終了>

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南太平洋のツバル、イタリアのベネチア、アラスカのシシマレフ島。 主⼈公は、気候も⽂化も異なる島で、それぞれ故郷を愛して⽣きる⼈々の“普通の暮らし”だ。絆を育む祭りや、代々受け継がれてきた伝統⼯芸、⾷⽂化、⽔辺のゆったりとした⽣活。そのどれもが、今、気候変動によって失われる危機にある。
ナレーションやBGMをあえて⼊れない構成を選んだのは、彼らのありのままの暮らしのずばらしさを⾒てもらうため。 波や⾵の⾳に⽿を澄ませ、⼦供たちの輝く笑顔とともに、近い未来に消えてしまうかもしれない⽂化を味わう。気候変動がさらに深刻化になったとき、私たちはそれを失うかもしれない―― 私たちにできる第⼀歩はまずは知ることだ。
製作年:2009年
製作国:⽇本
制作:ホライズン・フィーチャーズ
時間:106分
監督:海南友⼦
製作総指揮:南 幸男
プロデューサー:海南友⼦
アソシエイトプロデューサー・編集:向⼭ 正利
整⾳:森 英司
撮影:南 幸男
編集:海南友⼦
⽬標13 気候変動及びその影響を軽減するための緊急対策を講じる
同時開催イベント ワークショップ
講師:永原 伸⼀郎(合同会社⾦沢市⺠発電所 代表社員)


【第3回】アリ地獄のような街 <5/20(SUN)上映終了>

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バングラディッシュのストリートチルドレンの現実を描いた映画 ⼤都市ダッカの闇。⼦どもがアリ地獄に飲み込まれていくリアルストーリー。
農村での⽣活を捨て、⽣き延びるための僅かなお⾦を握りしめ、⼤都会ダッカへ⾜を踏み⼊れた少年ラジュ。そこでラジュはダッカの路上で暮らすストリートチルドレンなどと知り合っていき、彼らの元締めであるイアシンという男のもとに連れて⾏かれる。イアシンはダッカの暗闇を象徴するような男であり、⼦ども達を使って様々な違法な商売に関与している。ラジュも⾃分がしている悪事に気づかないまま、イアシンの⼿先になっていってしまう。⼀⽅、路上に捨てられた少⼥ククもイアシンの餌⾷となり、ダッカの闇の⽣活に落ちていってしまう。
この物語は、蟻地獄のように引き寄せられ、決して逃れることのできない、ダッカの現実の姿を描いた映画である。
原題:Je Shohor Chorabali
製作年:2009年
製作国:バングラデシュ
制作:エクマットラ
配給:ユナイテッドピープル
時間:79分
監督:シュボシシュ・ロイ(エクマットラ代表)
キャスト:ラジュ
⽬標1 あらゆる場所のあらゆる形態の貧困を終わらせる
同時開催イベント トークセッション
講師:仁⽥ 知樹(JICA北陸⽀部 ⽀部⻑)
講師:関川 翔太(⾦沢⼤学国際学類4年)


【第4回】バレンタイン⼀揆 <6/24(SUN)上映終了>

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ガーナで児童労働の問題を知った、⽇本の普通の⼥の⼦3⼈は、動き出す。バレンタインに、チョコレートを通して、世界の問題について考えること。フェアトレードでつくられ たチョコレートをちゃんと買うこと。それこそが、バレンタインにすべき、⼤切なことなんだ、と。そして、みんなでフェアトレードのチョコレートを買う「バレンタイン⼀揆」 というイベントを企画。2⽉11⽇、「バレンタイン⼀揆」当⽇、彼⼥たちの想いはみんなに届いたのか・・・。
※ACE設⽴15周年記念として制作。
原題:バレンタイン⼀揆
製作年:2012年
製作国:⽇本
制作:博宣インターナショナル
配給:ユナイテッドピープル
時間:64分
監督:吉村瞳
製作総指揮:⼩林聡
プロデューサー:並河進(企画)、斎藤雅隆(統括)、森元直枝、富岡洋⼀(企画協⼒)
⾳楽:中村公輔(⾳楽監督) 主題歌「僕なんて」
⾳楽協⼒:Q.,Ltd 株式会社キュー
撮影:⼩林聡 編集:吉⽥博
キャスト:梅⽥⿇穂、藤⽥琴⼦、志賀アリカ
⽬標12 持続可能な⽣産消費形態を確保する


【第5回】ELEMENTAL ⽣命の源 〜⾃然とともに〜 <7/29(SUN)上映終了>

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「⽔のガンジー」「ウォーターマン」と讃えられる著名な活動家のラジェンドラ・シンは汚染され、死にかけている聖なる川、ガンジス川を蘇らせるため40 ⽇間に及ぶ平和の巡礼の旅に出る。シンは⼯場を閉鎖することや、ダム建設を⽌めるための⾏動を起こし、インド⼈にとって聖なる川であるガンジス川に⼈々が敬意を持つようにと願い、⾏動する。
地球の反対側のカナダ北部では、エリエル・デレンジャーが世界最⼤の産業開発事業であるタールサンド(オイルサンド)の開発に待ったをかけるため、巨⼤企業との闘いに挑んでいた。先住⺠族デネ族出⾝で若い⺟のデレンジャーは、暮らしやコミュニティー、はたまた全⼤陸を破壊する3,200Kmにも及ぶキーストーン・XL・パイプライン計画に反対するために家族総出でもがきながらも継続的に挑戦を続けていた。
そしてオーストラリアでは発明家であり起業家のジェイ・ハーマンが、⼈類が直⾯する環境問題の解決となる鍵が、⾃然⾃⾝に備わっているということに確信を持ち、数億円単位の出資を求め投資家を探し始めていた。ハーマンは⾃然界の深遠なる設計に触発され、彼の発明した⾰新的な機械が地球温暖化を遅らせることが出来ると信じて疑わない。
世界中で環境破壊が進む今、3 つの異なる⼤陸で、しかし確固とした決意で⾃然保護のために奮闘する。
これらの3 ⼈のストーリーは、新時代の環境ヒーローの物語である。
原題:ELEMENTAL
製作年:2012年
製作国:アメリカ
制作:Go Project Films Production
配給:ユナイテッドピープル
時間:93分
監督・プロデューサー:ガヤトリー・ロシャン、エマニュエル・ボーン・リー
編集:ペドロ・コス
⽬標6 すべての⼈々の⽔と衛⽣の利⽤可能性と持続可能な管理を確保する


【第6回】ザ・トゥルー・コスト 〜ファストファッション 真の代償〜 <8/26(SUN)上映終了>

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この数⼗年、服の価格が低下する⼀⽅で、⼈や環境が⽀払う代償は劇的に上昇してきた。本作は、服を巡る知られざるストーリーに光を当て、「服に対して本当のコストを⽀払っているのは誰か?」という問題を提起する、ファッション業界の闇に焦点を当てたこれまでになかったドキュメンタリー映画だ。
この映画は、きらびやかなランウェイから鬱々としたスラムまで、世界中で撮影されたもので、ステラ・マッカートニー、リヴィア・ファースなどファッション界でもっとも影響のある⼈々や、環境活動家として世界的に著名なヴァンダナ・シヴァへのインタビューが含まれている。またフェアトレードブランド「ピープル・ツリー」代表サフィア・ミニーの活動にも光を当てている。私たちは⾏き過ぎた物質主義の引き起こした問題に対して、まず⾝近な⾐服から変⾰を起こせるのかもしれない。
原題:THE TRUE COST
製作年:2015年
製作国:アメリカ
制作:Go Project Films Production
配給:ユナイテッドピープル
時間:93分
監督:アンドリュー・モーガン プロデューサー:マイケル・ロス
キャスト:サフィア・ミニー ヴァンダナ・シヴァ ステラ・マッカートニー ティム・キャッサー リック・リッジウェイ ほか
⽬標12 持続可能な⽣産消費形態を確保する


【第7回】サバイビング・プログレス − 進歩の罠 <9/23(SUN)上映終了>

21 世紀を⽣き抜くための選択とは?めまぐるしいスピードで変化する世界で⼈類がサバイバルできるかは私たち次第。壮⼤なスケールで⼈類の⽣存について問うドキュメンタリー。
⼈類はどこへ? 21 世紀を⽣き抜く私たちへのウェイクアップ・コール
5万年もの間、⼈類の頭脳はアップグレードされていない。それにもかかわらず同じ頭脳をオペレーションシステムとして、21世紀に私たち⼈類が直⾯する難解な問題解決を図ろうとしている。⼈⼝増、⼤量消費社会や地球環境破壊など、問題は深刻さを増すばかりだ。問題解決のために⽣物化学や宇宙開発という進歩への挑戦が試みられるなか、ベストセラー作家で『暴⾛する⽂明「進歩の罠」に落ちた⼈類のゆくえ』の著者ロナルド・ライトは、⽬先の利益のために将来を犠牲にする「進歩の罠」によってこれまでの⽂明が繰り返し破壊されてきたことを指摘し、現在、⼈類が⽂明の崩壊の瀬⼾際にあると警告する。ライトがナビゲーターとなり、コリン・ビーヴァン(『地球にやさしい⽣活』)、ジェーン・グドール(霊⻑類学者)、スティーヴン・ホーキング(理論物理学者)、デヴィッド・スズキ(遺伝学者/活動家)、サイモン・ジョンソン(前IMF チーフエコノミスト)たちと⼈類の未来を考察する。製作総指揮にアカデミー賞受賞監督のマーティン・スコセッシ、『ザ・コーポレーション』監督のマーク・アクバーを迎えて、壮⼤なスケールと圧倒的な映像表現で⼈類の進歩史を描き、21世紀を⽣きる私たちに警鐘を鳴らす渾⾝のドキュメンタリー。
原題:SURVIVING PROGRESS
製作年:2011年
製作国:カナダ
配給:ユナイテッドピープル
時間:86分
監督:マチュー・ロワ
共同監督:ハロルド・クロックス
製作総指揮:マリオ・ジャネール プロデューサー:ダニエル・ルイ、デニース・ロバート、ゲリー・フライブ
原作:ハロルド・クロックス、マチュー・ロワ
⾳楽:パトリック・ワトソン、マイケル・ラムジー
撮影:マリオ・ジャネール
編集:ルイ−マーティン・パラディス キャスト:マーガレット・アトウッド エニオ・ビータ コリン・ビーヴァン チェン・チャンニエン チェン・ミン ビクター・チーカイ・ガオ ジェーン・グドール スティーヴン・ホーキング マイケル・ハドソン サイモン・ジョンソン マーク・レヴィーン ゲイリー・マーカス ダニエル・ポヴィネリ キャンベル・ムサヴァリ マリナ・シルヴァ ヴァクラフ・スミル デヴィッド・スズキ ラケル・タイツォン−ケイロス ジム・トーマス J.クレイグ・ベンター ロバート・ライト ロナルド・ライト
⽬標12 持続可能な⽣産消費形態を確保する


【第8回】幸せの経済学 <10/28(SUN)上映終了>

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−ラダックに迫る近代化の波−

急速なスピードで世界的に広がった近代化の波は、30年前まで外国⼈⽴⼊禁⽌地域だったヒマラヤの辺境ラダックにも押し寄せていました。⻄欧の消費⽂化はあっという間に彼らの伝統的な⽣活スタイルを⼀変させ、⾃然との関わりを切り離し、⼈との繋がりを希薄化させることにより、彼らのアイデンティティーや伝統⽂化の誇りまでも奪っていきました。その証拠に、昔はいきいきと⽬を輝かせて暮らしていたラダックの⼈びとが、10年後には「(欧⽶⽂化に⽐べ)私たちは何も持っていない、貧しいんだ。⽀援が必要だ」と訴えるようになったのです。
この映画では、消費⽂化に翻弄されるラダックの⼈びとの姿をもとに、世界中の環境活動家たちがグローバリゼーションの負の側⾯を指摘し、本当の豊かさとは何か、を説いていきます。

−答えはローカリゼーションにある−

監督のヘレナ・ノーバーグ・ホッジは、その解決の⽷⼝として「グローバリゼーション」と対極にある「ローカリゼーション」を提案していきます。地域の⼒を取り戻すローカリゼーションの促進が、切り離されてしまった⼈と⼈、⼈と⾃然とのつながりを取り戻し、地域社会の絆を強めていく、と語ります。実際に世界では、「本当の豊かさ」を求め、持続可能で⾃⽴した暮らしを⽬指すコミュニティの構築が世界的に広がりつつあります。この映画の中では、⽇本の⼩川町での取り組みやキューバで起こったオイル・ピークについてのサステナブルソリューションについても取り上げています。
⾏き過ぎたグローバル経済から脱却し、持続可能で幸せな暮らしをどう作っていくべきなのか。そのヒントは⽇本の伝統⽂化の中にもあるのではないでしょうか。彼⼥はその気づきを我々に与えてくれるでしょう。
原題:The Economics of Happiness
製作年:2010年
製作国:アメリカ、ニカラグア、フランス、ドイツ、イギリス、オーストラリア、インド、タイ、⽇本、中国
配給:ユナイテッドピープル
時間:68分
監督:ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ、スティーブン・ゴーリック、ジョン・ページ
プロデューサー:ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ(ISECの代表者)
キャスト:ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ 辻信⼀ ロブ・ホプキンス ヴァンダナ・シヴァ サムドン・リンポチェ ロナルド・コールマン
⽬標12 持続可能な⽣産消費形態を確保する