公益社団法人金沢青年会議所は、2021年10月17日(日)に開催されました「ツエーゲン金沢VSヴァンフォーレ甲府戦」にて、「Future Challenge Project」と題した、地域スポーツを誰もが楽しめる取り組みを開催いたしました。
本プロジェクトでは「共生社会」の実現に向けて、諸団体の皆様と実行委員会を立ち上げ、「視覚障害者の方と共にサッカー・スポーツ観戦を楽しむことができる環境・雰囲気を創り上げること」を合言葉に企画を進めました。
当日は17名の視覚に障害をお持ちの方にご参加いただきました。金城大学・金沢星稜大学の学生の方にも介添えとしてお手伝いいただき、集合場所だった金沢駅から会場である石川県西部緑地公園陸上競技場までの移動も含め、安心・安全に観戦をたのしんでいただけるように配慮しました。
試合観戦前にはブラインドサッカー体験会を開催しました。生憎の天候のため、内容を一部変更しましたが、アイマスクをつけてピッチを歩いたり、ボールに触ってみたり、あまり体験したことがないことを視覚に障害をお持ちの方と一緒に行いました。また、視覚障害啓発・体験ブースも設置し、視覚に障害があるということを体験し、理解を促す取り組みも行いました。
当日の観戦は「PlatCast」というアプリを使い、視覚障害者にもピッチ上の戦況がわかるように、アナウンサーと解説者が開設・実況を配信するという取り組みを行いました。視覚からの情報ではなく、聴覚からの情報で試合内容を立体的に浮かび上がらせることで、観ることに頼らないサッカー観戦を体験していただきました。また、当日は試合観戦に訪れた方に配布されたハリセンに視覚障害の理解を促す内容を印刷し、試合に観戦に来られた皆さまにも視覚障害に対する啓蒙活動を行いました。
試合観戦後は再び学生たちの介添えのもと、解散場所である金沢駅まで向かいました。本事業の実施後、参加者からのお声にて「楽しかった」「また試合観戦したい」という意見をいただきました。本プロジェクトは、障害の有無に関わらず、多くの方がスポーツ観戦を楽しんでいただける一つのきっかけとなり、今後より広まっていくことが期待されます。