人とのつながりを感じて、暮らしの豊かさを実現!
■ なぜこの事業を実施したのか
この事業は、「豊かな暮らし」をテーマに、人とのつながりをキーワードとして進めています。金沢の歴史や文化が育んだコミュニティの力を再認識し、現代の個人主義が進む中で失われつつある地域のつながりや助け合いの精神を取り戻すことを目指しました。経済的な豊かさだけでなく、人との交流や支え合いがもたらす本当の豊かさについて、皆さんと一緒に考える場を提供しています。
■ 事業内容
「サマー・オブ・ラブ2024」は、現代社会で薄れつつある人と人とのつながりを取り戻し、「豊かな暮らし」を再発見することを目的に実施しました。4月に開催した「豊かな暮らし創造フォーラム」では、講師に斎藤幸平氏、石山アンジュ氏をお招きし、行き過ぎた資本主義がもたらす問題点や、つながりが創り出す新しい経済の可能性について講演が行われ、多くの参加者が日常生活や社会のあり方を見直すきっかけを得ました。その後のデジタルデトックスキャンプでは、スマートフォンを手放し、自然の中で他者との交流を楽しむ中で、効率を追い求めるだけでは得られない「人のつながり」の大切さを実感しました。また、グループワークやコミュニティ活動を通じて、多様な価値観に触れ、自分にとっての豊かさを深く考える場を提供しました。この一連のプログラムを通じ、参加者は他者との関係性や協力の大切さを学び、自分たちの暮らしや社会に活かせる新しい視点を得ることができました。これらの活動は、つながりを通じた豊かな未来を目指す第一歩となりました。
■ その結果どうなったのか
この事業を通じて、参加者は人とのつながりの大切さを実感し、多様な価値観を共有することで、豊かな暮らしを再発見しました。新たなコミュニティが生まれ、協力し合う関係性が築かれたことで、持続可能な豊かさへの一歩を踏み出しました。
■ 今後の展開について
今後は参加者発信のコミュニティ活動を継続し、持続可能なつながりを育む仕組みを広げていきます。
■ 担当者より一言
「サマー・オブ・ラブ2024」を通じ、私たちは人と人とのつながりがもたらす可能性の大きさを改めて実感しました。事業の序章として開催した「豊かな暮らし創造フォーラム」では、東京大学准教授の斎藤幸平氏やシェアリングエコノミー協会代表理事の石山アンジュ氏をお招きし、経済効率の追求がもたらす社会問題や、新たな経済の形について学びました。講演を通じて参加者は、現代社会における「豊かさ」の再定義を考えるきっかけを得るとともに、人とのつながりがいかに未来を変える力を持つかを深く理解されていました。
続くデジタルデトックスキャンプでは、スマートフォンを手放し、自然の中で他者と協力する体験を通じて、新たな気づきやつながりが生まれました。不便さを楽しむ創意工夫や、他者と協力して目標を達成する中で得られる達成感が、参加者の中で新たな視点や価値観を生み出しました。また、グループワークを通じて、多様な価値観や意見に触れることで、自分自身の「豊かさ」について考え直す機会が提供されました。
副次的効果として、参加者同士のつながりは事業終了後も続き、趣味や関心を共有する新しいコミュニティが生まれています。こうしたコミュニティは、個々の生活の充実だけでなく、地域全体の活性化にもつながっています。また、参加者の人とのつながりについての捉え方も大きく変わり、誰かのために自分ができることに気付けるようになったと報告をいただいております。また、金沢市におけるシェアリングエコノミーを広げるきっかけをつくることができました。
フォーラムでの学びとキャンプでの実体験の融合が、単なるイベントに留まらず、参加者の生活や考え方に深い影響を与える「きっかけ」になったことを、担当者として非常に嬉しく思います。この経験を活かし、今後も人々が心からつながり合える場を作り続け、持続可能で豊かな地域社会を目指していきたいと思います。最後に、この事業にご協力いただいた全ての方々に深く感謝申し上げます。